工程の裁断縫製から綿の形成に至る仕上げまで、一貫して『小川ふとん店』専属 寝具製作一級技能士が一人行っております。

生地はすべて手裁ちの上で縫製、詰め物はシート状の綿を繊維の方向縦横に交差するように一枚一枚丹念に広げ、手でカットしながらサイズダウンさせ、ピラミッドように積み重ね、四方を折り、品質の判断基準となる四隅の角を、ハリのある美しいカタチに作り上げ側生地の先端までしっかり綿を行き渡らせ、中高で表面滑らかなシワの無い製品に完成させました。

極小座布団に至っては、一般的な敷布団や座布団で使われるシート状の綿での製作には無理があり、1枚のシートを2枚に割くことから始め、全アイテム縫製のミシン以外、口開きののくけ縫い、綴じまですべて手作業にて仕上げております。

側地には下晒から仕上げまでに計4回自然なシワが入るよう加工を施した綿85％・麻15％の生地と、エコテックス規格の認証を受けたダブルガーゼ(べべ楽のみ)を使用しました。

詰め物は、『べべ楽』には弾性と柔軟性を兼ね備えたうえ滑らかな肌触りのインド綿と米綿の混紡を、『足楽・腰楽』『肘楽』『マウス楽』『頭楽・尻楽』には弾性とへたりにくい座布団用木綿わたを、『キーボード楽』には通気性とメンテナンス性(洗濯可)の優先と形状上ソフトパイプを、それぞれの用途によって最適な素材を選択しました。

天然わたは打ち直し機にかけると弾力が戻り、その工程で高温に晒される為、殺菌もされ再利用が可能となります。さらに、手づくりの布団は職人が口開きをくけ、綴じ上げているため、ほどきやすく、再生しやすい加工となっていて、定期的に打ち直せば何度でも蘇り再利用でき、粗大ごみの軽減となります。